こんにちわ、SI推進部の早川と申します。
弊社SI推進部では、SOLIDWORKSを中心としたシステムインテグレーションを手掛けております。
今回は製造業における成果物管理についてのお話をいたします。
- 図面などの成果物を紙で管理している
- DXやペーパーレス化に興味のある方
- 図面管理システムなどのコストを削減したい方
このような方には是非お伝えしたい内容です。
当てはまらなくても、製造業において成果物管理は必須ですので、当サイトへお越しのどなたさまにも関係する話かと思いますので、ぜひお付き合いください。
SI推進部の得意分野
本題に入る前に、まずSI推進部について自己紹介をさせてください。お客様との直接の接点は少ないですが、弊社のサービスの価値を高めるべく日々奮闘しております。
モデリングの自動化や、部品の属性情報管理、CAD/PDM/BOM連携など、おかげさまで対応案件は年々増加傾向にあります。
SOLIDWORKSのQAサポート契約を締結いただいているお客様にご提供している便利ツール『T-PLUS Add-In』も弊部にて対応させていただいております。
また、SOLIDWORKSやPDMのAPIを利用した便利ツールのカスタマイズや、APIによるツール開発をお客様ご自身で取り組まれたい方向けの各種APIトレーニングも承っております。
さらに、ツール開発にあたってはお客様によってご利用されている環境(OSやCAD/PDMのバージョン等)が異なる場合が多いため、弊部では仮想環境で複数の開発環境を構築し、お客様の環境に合わせて開発を進めております。
この知見を活かし、SOLIDWORKS PDMを仮想環境上で構築するノウハウも持っており、お客様のご要望に応じたシステム提案が可能です。
\SOLIDWORKSをもっと便利に/
\APIで設計業務を自動化/
\PDMでのデータ管理/
今の設計データ、10年先も見られますか?
成果物管理システム【TS-DMR】のご案内
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
この度、弊部にて企画構想し、構築した『成果物管理システム【TS-DMR】』についてご案内する運びとなりました。
弊社における成果物管理システムとは、ひとことで言えば、
設計の最終成果物(検図後承認された図面等)を保管/管理する仕組み
です。最終成果物とは、製造業におけるエンジニアリングチェーンの中で、設計から製造準備にフェーズ移行するときに作成されるものを指します。
最終成果物には正確性や完全性など様々な性質が求められます。しかし、OSのアップデートやCADのバージョンアップにより思わぬデータの喪失が起こる可能性があります。それを回避し、長期間にわたってデータを管理するのが『成果物管理システム【TS-DMR】』です。
5年前の図面の最終版、どこに保存してたっけ…なんて探した経験がありましたら私たちがお役に立てると思います。
また、似たような製品としてSOLIDWORKS PDMがありますが、そちらは仕掛かり中の設計成果物を管理するもの、と考えております。
成果物管理システム【TS-DMR】の特長
PDMと一線を画した『成果物管理システム【TS-DMR】』の特長は、以下の4つになります。
『成果物管理システム【TS-DMR】』の特長
- 成果物の長期保管 ⇒ 基盤環境、アプリケーション等の影響を最小限にする
- 品質記録として担保 ⇒ ISO9001の監査等で求められる一意性、即時性、正確性を担保
- ランニングコスト抑制 ⇒ CADやPDM、CAL等のライセンス費、保守費等を抑制
- 他システムとの連携性 ⇒ システム連携し易くするため、必要なデータを特定し易いフォルダ構成で管理
これらを実現するために、出図処理では内容を改ざんできないようにすることと、WEBフォーマットでCADから出図処理をするように設計しています。
詳細は製品紹介ページに詳しく書いていますのでご覧ください。また、実際の使い勝手をお試しいただけるデモサイトもご用意していますので、ぜひそちらもご覧ください。
\ デモサイトもこちらから! /
成果物管理システムの詳細を見てみるなぜ成果物管理システムが必要なのか?
さて、この記事では、そもそもなぜ成果物管理システムを必要としたのかというお話をします。
それは、設計者の方の手間を減らしたかったからです。
製造業における成果物には様々なものがあります。『成果物管理システム【TS-DMR】』で管理する成果物は、主に設計の最終成果物をターゲットとして構築しています。設計の最終成果物とは何かというと、端的に言えば図面になります。
図面にはモノを買ってきたり、製作するために必要な情報が記載されます。一般的には紙に出力し、調達/製造等の次工程に渡します。ペーパーレス化が進む昨今では、PDFなどの電子情報で提供する場合も多くなっていると思います。
紙にしても、PDFにしても、出力するにはCADを操作しなければなりません。あるいはPDMに登録されている場合は、PDMの操作も伴います。では、CADやPDMの操作をされるのは御社ではどなたでしょうか?
CADもPDMも、使うにはライセンスが必要です。また、使い方を習熟する必要もあります。たとえデータを見るだけであってもです。
そうなるとハードルが高く、CADやPDMを操作できる人=設計者に必要な図面を提供依頼されていませんでしょうか。
設計者は図面を次工程やサプライヤーの担当者に提供するために、紙やPDFに出して送る作業が発生します。また、タイムリーな提供ができない場合も発生します。
こうした煩わしさから解放するために、設計者が図面を出図する先として成果物管理システムの必要性を考えるようになりました。
『成果物管理システム【TS-DMR】』には、設計者がCAD上で開いて内容を確認し、問題ないと判断したときにCADから出図処理を実行することを想定しています。PDMからの出図も考えられなくはありませんが、設計者が確認してから出図、という処理が確実であると考えています。
さいごに
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ここまでの話で成果物の管理方法の見直しが必要かも…と思われた方は、ぜひ製品紹介ページの動画もご覧ください。
お問合わせ、ご相談は専用フォームからお気軽にどうぞ。まずはお客様の環境やご要望をヒアリングさせていただきます。