こんにちは、株式会社テクノソリューションズ技術本部の安居です。
今日は「DfAM(ディーファム)」についてご紹介します。
「DfAM」とは何か?
これは Design for Additive Manufacturing の頭文字をとったものです。
直訳すると”付加価値製造のためのデザイン”ですが、
ここでは「3Dプリントのための設計手法」と考えていただければと思います。
世間的に言われている「DfAM」もほぼ同義語です。
今回は「DfAM」で実現できる新たな活用法の一例をご紹介します。
まずは下の写真をご覧ください。
黒い部分が3Dプリンタを使用して出力したものです。
こちらはCMM測定治具で、従来の手法で作成する場合は幾つかの部品に分かれアセンブリを構成する治具です。複数のパーツに分かれているとその個数分の管理が必要になりますし、組立が発生するとそのコスト及び指示書の作成など、付随するコストと時間が発生してしまいます。しかし、3Dプリンタで出力するとアセンブリの必要はなく1つの形状作成だけで良くなります。
これによって、どういったメリットがあるか?
具体的に説明すると、
・CADファイルの管理は一つで良い
・干渉チェックなどを気にしないで設計ができるため、時間短縮が可能
・組立が必要ないので組立コストを削減できる
・組立指示書が不要
など、十分なメリットを感じていただけると思います。
従来の設計方式から3Dプリンタ向けの設計に頭を切り替える必要はありますが、これまでよりシンプルに設計することができますし、手間が減ることで多業務によるミス回避や、浮いた時間で十分な検討時間の確保も実現できるかもしれません。
3Dプリンタの可能性を限界まで高めるデザインツール「nTopology」
実は、弊社で取り扱っている nTopology も、今回ご紹介した「DfAM」に適しているモデリングツールの1つです。
nTopology は、従来のプロセスの通りCAMを使って加工パスを作成し、マシニングセンタなどを用いた形で製造することもできますが、3Dプリンタを使用して作成すると、これまでかかっていた手間や時間、そしてコスト削減を実現することができます。
3Dプリンタでしか作れないような形状、例えば下記画像のような部品の一部または中身をラティス(格子構造)にすることにより、新たな手法で従来のパーツを軽量化させることも可能です。
こちらのモデルは、強度を保ちながら軽量化を実現している一例ですが、3Dプリンタでなければこのような形状は作成できません。
3Dプリンタ導入メリットの1つとして、モデリングの側面から見てもメリットがあることをご理解いただけたのではないでしょうか?
3Dデータ活用の動画はコチラから!
今回は、DfAMについて具体例やモデリングツールを交え、簡単にご紹介しました。
事例や3Dプリンタ、モデリングツールについてなど、もっと知りたい方はぜひお気軽にお問合せください!
セミナーや動画も多数ご用意しておりますのでご覧ください。
◆ nTopology と SOLIDWORKS を活用した例
【SOLIDWORKS×nTopology×3Dプリンタ】健康器具ペダルの修理↓
◆ nTopology を用いたカスタマイズギプスの作成
【3Dスキャンデータ×nTopology】カスタマイズギプスを自動設計↓
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