超高速造形!3Dプリンタ「G-ZERO」ご紹介

2023.7.7

お知らせ

こんにちは、株式会社テクノソリューションズ営業技術課の田口です。
今回は、弊社取扱い3Dプリンタの中でも私の一押し機種!「G-ZERO」をご紹介したいと思います。

超高速造形!3DプリンタG-ZERO

G-ZERO」は、東京都大田区のスタートアップ企業である「GUTENBERG(グーテンベルク)社」が開発・製造を行うFFF(積層造形)方式の3Dプリンタです。


3Dプリンタでは珍しい純国産のプリンタメーカーで、3Dプリンタのプロフェッショナルと大田区のネットワークにより作り上げられた集大成がこちらの「G-ZERO」なのです。


 G-ZERO」製品紹介ページはこちら

「G-ZERO」の特長


まずは、実際のG-ZEROでの造形をご覧ください。

動画中の造形カットを見ると、造形速度がとても速く驚きますよね。(再生速度の編集はしておりません)

この超高速な造形速度こそ、G-ZEROの最大の特長です。

速度を数値化すると、

■プリントヘッド最大駆動速度:500mm/s 

■プリントヘッド最大加速度:20,000 mm/s2

という速度を実現することができます。これは

従来のFFF方式のプリンタと比べ約10倍の速度

そして、造形時間で換算すると、従来のFDMより

平均『 ⅓ (3分の1)の時間で造形が可能

なのです。

1つの部品を作るのにかかっていた時間で、3つの部品が作れると考えると、
削減できる時間的コストはとても大きいのではないでしょうか。

例)従来、1日の業務時間の中で作製できるのは「A、B、C」3つの部品でしたが、
「G-ZERO」なら同じ時間で「A、B、C、D、E、F、G」7つの部品が作製できることも!

また、もう一点G-ZEROの特長として挙げられるのが、使用できる材料の豊富さにあります。

G-ZEROは「オープンマテリアル」という、FFFの3Dプリンタ用に作られたフィラメントであれば制限なく使用できるという種類のプリンタです。
その為、下記画像のように様々な種類の材料の中から選択して、造形をすることができます。

オープンマテリアルにより、各メーカーが販売しているフィラメントを使用できることで、
ランニングコストを抑えたり、お客様がお持ちの機能性材料を用いたりすることも可能です。

また、造形の際には、G-ZEROで最高速の造形ができるよう、材料ごとにGUTENBERG社が 一つ一つ設定したデータを使用することができます。”材料を変更する度に温度や速度などの設定を変更する”という手間がなく造形ができるのも、G-ZEROの特長であり、お客様からご好評いただいているポイントになります。 

現在は、PLA、ASA、ABS、PA、PC、POTICON、TPUなど、約20種類もの材料に対応した設定ファイルの用意がございます。(対応材料は今後も拡大予定です) 

また、もし購入後に設定ファイルの用意がない材料を使用をしたい場合でも、ご相談いただければ専用にカスタムした設定ファイルも有償にて作成いたします。 

事例紹介


ここからは、G-ZEROでの造形事例をご紹介します。

メガネのデザインモック

◆寸法: 155mm × 46mm × 31mm 
◆造形時間: 3時間  
◆使用材料: PLA樹脂 

こちらは、ある大手メガネメーカー様の事例です。 
デザイン部門でG-ZEROを導入され、デザイン試作に使用されています。 

以前使用していた3Dプリンタでは、試作造形に2~3日かかっていたところ、G-ZEROを導入したことで当日中に試作を手に入れられるようになったそうです。 

一般的なFFF方式のプリンタでは、メガネのつるのような形状は苦手とされているのですが、画像の通り品質も十分に満たしており、大変満足しているとの事です。 

また、材料費も以前の10分の1になったとの事で、コストの面でもお喜びの声をいただいております。

フランジ付きパイプ治具 

◆寸法: 130mm × 40mm × 60mm  
◆造形時間: 1時間2分  
◆使用材料: ASA樹脂

こちらは、ある金型加工会社様での事例です。 
写真は、フランジ付きパイプを放電加工する為の水平だし治具になります。 

こちらは午前中に制作の依頼を受け、データの作成を行い、午後にはG-ZEROでの造形が完了。
その日の内に実使用ができた、という事例です。 

驚くべきスピードですよね。
G-ZEROを使用すると、思いついたアイデアをその日の内に実現させることも不可能ではない、ということを証明しています。 

薄肉加工用の割り治具

◆寸法: 44.4mm × 44.4mm × 50mm 
◆造形時間: 57時間
◆使用材料: ASA樹脂

こちらは、薄肉加工用の割り治具の事例です。 

旋盤で薄く金属を切削する際、振動により精度が出なくなるのを防ぐ為に、内側からチャッキングする治具になります。  

2パーツを別々に造形し、造形後にはめ合いと後付け加工を行っております。
パーツ同士のはめ合いや後加工が出来るだけの精度も問題なく作成ができるのが分かります。 

「G-ZERO」の特長まとめ


最後に、G-ZEROの特長をまとめたいと思います。 

■最高速度500mm/sという、超高速造形が可能である

→従来のプリンタの約1/3の造形時間で造形が可能 

■オープンマテリアルの為、使用できる材料の選択肢が非常に多い

→約20種類もの材料に対応した、メーカー独自のG-ZERO用設定もある(今後も拡大予定!) 

純国産メーカーならではの信頼性と技術力

→導入後も充実したサポートで安心。造形品の品質や精度の高さが魅力

G-ZERO 製品カタログ(PDF 1.65MB)

G-ZEROの超高速造形による可能性や、削減できる時間的コストについて、
より具体的に知っていただき興味を持っていただけましたら幸いです。 
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

G-ZEROの実機を見てみたいベンチマークをしてみたいという方/
より詳しい情報が知りたい、導入前のベンチマーク造形や導入時のコストを試算したい等ございましたら、ご気軽に当社までお問い合わせください。弊社の3Dプリンタお問い合わせフォームからご連絡をお願いいたします↓