設計環境今昔物語(1)

2021.11.29

お知らせ

こんにちは、テクノソリューションズ営業担当です。
営業担当もブログを担当することになり、どんなネタがいいのかとても悩みました。
昔を知っている方は「懐かしいなぁ」と思い返していただき、全く知らない人は「こんな時代もあったんだな」と思っていただければ嬉しいです。

それでは、「設計環境今昔物語」を始めます。

まず、3次元CADの普及で、設計現場は大きく変わりました。
今から30年くらい前の設計現場の主役はドラフターで、それが2次元CADに変わり、今は3次元CADが主流です。
思い返すとドラフターから2次元CADに変わりコンピュータを使って製図することがかなり大きな変革でした。

ちょっと製図の歴史を振り返ってみましょう。

若干ざっくりではありますが、2次元の時代以前はドラフターの時代だと思ってください。
いざ振り返ってみると、なんだかとても懐かしい気分になりますね。

3次元CADになって大きく変わったことは、CADを使ってできることが多くなったことでしょうか。
設計だけでなく、解析をはじめとして様々な製造プロセスで3次元CADを使用して作成したデータを、活用することができるようになりました。

設計、製図、出図がメインだった2次元CADと比べると、できる範囲が広がったことで、様々な場面で設計データを活用することができるようになりました。活用する場面が増えたということは、導入メリットも多いということ。

一般的に3次元CAD導入メリットで謳われることは

ということが多いですね。私も3次元CAD未導入のお客様にはこのメリットをお伝えします。
その理由は、2次元CADだけで運用しているお客様はこの点に課題を感じていることが多いので、大きなメリットと思っていただけるからです。

例えば解析を例にとってみましょう。

3次元CADが普及する以前の解析はどのようにやっていたでしょうか?
それは、専門スタッフが計算機を使って手で計算を行っていたのです。

手計算の時代はその作業に数十時間をかけていましたが、私の担当しているお客様はCAEを導入したことでその作業がなんと10分で終わるようになった、と仰っています。計算する製品により多少の差は生じますが、お客様も非常に喜んでくれて営業冥利に尽きます。

解析を入れたことにより、勘に頼っていた設計から数値を元にした根拠のある設計ができるようになった結果、今までの設計が過剰な強度を持つものになっていたことが分るようになったそうです。 また、取引先とのやり取りも明確なものとなり、「大体xx㎏まで大丈夫」というものから「xx㎏までは安心です」というコミュニケーションに変化し、信頼関係がさらに深まったという話をお聞きしました。

お客様先で解析はどうですか?と提案すると、多くのケースで

解析って難しいんでしょう?

専用ソフトって、(価格が)高いんでしょう?

(解析は)専門家がやるもの。

という反応をされることが多いです。

解析ソフトは高くて難しい印象をお持ちの方が多いと思いますが、SOLIDWORKS Simulation は設計者のための解析ツールです。設計と同じインターフェースを使用するので、他の解析ソフトに比べると、スムーズに解析導入ができます。もちろん、最初に解析のイロハをある程度知っておく必要はあります。

買う前に試してみたい!という方向けには、Simulation Xpressの用意があり、SOLIDWORKSユーザー様は無料で使えます
機能は制限されますが、単一部品の強度解析ができます。

なので、まずはXpressで始めるお客様も多いです。
テクノソリューションズでは、解析未導入のお客様に向けて動画を公開しています。
設計者解析の基本から、Simulation Xpressの使い方、製品版の使い方までを紹介した動画を用意しています

下の画像は、第一回のXpressを学ぶセミナーからの抜粋です。

実際のインターフェースを利用しながら、操作方法について解説します

第一回 「SOLIDWORKS SimulationXpressによるはじめての強度解析」
第二回 「SOLIDWORKS Simulation製品版による強度評価編」
第三回 「SOLIDWORKS Simulation製品版によるアセンブリ強度評価編」

と3回に渡ってご紹介している動画です。

Xpressはもう知ってるからという方は、第二回からご覧いただくなどお客様のスキルに合わせてご覧ください。
無料で視聴できる動画なのでお気軽にお申し込みください

また、テクノソリューションズではSimulationに特化した習得用のトレーニングも用意しています
解析の基本から学ぶトレーニング、上級者向けの非線形解析トレーニングなど様々なトレーニングをご用意してあります。

メニューにない場合も対応できる場合がありますので、お気軽にお問い合わせください。

昔は2次元CADを動かすマシンも汎用機が必要で、1台当たり数千万円~ものによっては億単位の費用が掛かっていたのも懐かしい思い出です。今では100万円以下で、あの時代以上のことができる。すごい時代になりました。
30年でものすごい進化をしているな、と昔を懐かしみながら筆をとってみました。


機会があれば、またこのブログでお会いしましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。